二助企画25周年記念プロジェクト
「走れ！ウキウキお猿の宅配便」

大場 由佳&あいちゃん

耳の聞こえない友人との出会いをきっかけに、手話を学んだ大場トレーナーと可愛らしくて甘えん坊なニホンザルのあいちゃんのコンビ。

コンビ名のアイノテは「合いの手」「愛の手」。皆様に手話で、愛を伝えられますように。

ショーの中では、跳躍力やバランス感覚を使ったダイナミックな凄技と、かわいい小さな手から生まれる手話を、テンポよく披露していきます。

中学時には、文化祭で手話歌に挑戦。個人的にも好きな音楽に手話を当てることを重ねるなど、独学で手話を楽しんでいました。高校の授業の一環では、地元のろう学校との子ども達と触れ合う中で、子ども達に自分の手話が通じる喜びに再び胸を躍らせます。「この先の人生でも、手話を続けたい！」手話への想いが更に強くなりました。

手話サークルに所属し、手話を学び続けながらも一方で「動物が大好き。動物と共に過ごせる仕事に就きたい」という想いも膨らませていた大場トレーナー。動物のことを学ぶ学生時代に、猿まわしの二助企画と出会いました。そこで、世界初！？の「手話を取り入れた猿まわし」のアイディアが生まれます。

現在は猿まわしのトレーナーとして活動しながら、手話通訳士という難関への挑戦を志しています。

今では、『わかる』『ありがとう』『アイノテ』『できる』『おいしい』『がんばる』といった複数の手話を披露してくれる、あいちゃん。これまで、チンパンジーやゴリラで、手話ができる例はありましたが、ニホンザルで手話を披露できるのはもしかしたら、世界初!?

猿まわしのベテラントレーナーからは、「かなり厳しい道のりになると思うよ」との助言がありましたが、大場トレーナーは「あきらめない気持ちが大切」という二助企画のスローガンを胸に、毎日コツコツあいちゃんとトレーニングに取り組みました。少しでもできたら、とにかくいっぱい褒めることを、忍耐強く何度も繰り返しました。

最初にできるようになった『わかる』という手話は、【胸に手を持ってきて、2回たたく】というものですが、まず【胸の前に手を持ってくる】という動作を習得するのに、1か月。『ありがとう』に関しては、1年という長い時間をかけて。現在お届けできるパフォーマンスのレベルに達するまで、なんと3年という月日がかかっています。そして現在、あいちゃんの手話は、どんどん進化中です！