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猿の名がつく植物④サルナシほか

言葉その他

こんにちは。二助企画です。

 

前回に引き続き、サルの名がつく植物についてのお話を続けていきます!

 

今回は、サルの名が付く植物の中でも、食べ物にまつわるものをピックアップしていきます。

 

まず【猿梨(サルナシ)】について。

 

 

【猿梨(サルナシ)】は、マタタビ科に属するつる性落葉低木。全国各地に自生しており岩手、山形、福島、長野、岐阜、鳥取、岡山、福岡などで特産品として、サルナシを使った商品の開発がされているようです。

 

その歴史は古く、江戸時代の薬学者、儒学者として有名な貝原益軒の『大和本草』(1708)には味甘シ食スヘシ小児好ンテ食フという記述があります。

 

梨という名前ですが、切った時の断面は、キウイフルーツによく似ており、英語名は「ベビーキウイ」。美味しくいただける旬は、9月の下旬から10月の上旬という非常に短い期間。市場に出回りにくいため、「幻の果実」とも呼ばれています。

 

実の他にも、つるがとても丈夫で腐りにくいという特徴を持ち、日本三奇橋のひとつとして知られる徳島県祖谷の「かずら橋」の材料にもサルナシが用いられています。

 

 

印象的な名前の由来は、もちろん!ナシに似た果実を、おサルさんが好んで食用とするところから。「猿が食べる梨のような実だから」「猿が我を忘れて食べたから」「猿が食べて無くなってしまうから」など様々な説があるようです。

 

北海道の日高地方のアイヌには、【猿梨(サルナシ)】のつるで神の姿を編むと、死にかけている人の魂を呼び寄せるという言い伝えがあるそう。

 

次にご紹介するのは、【豌豆(エンドウ)】。

 

一般的にエンドウ豆と呼ばれている、あのエンドウです。

 

え?サルの名前が付いていないのでは?という疑問にお答えすると、【豌豆(エンドウ)】は、千葉、広島、山口で、「サルマメ」という別名で親しまれているとのこと。

 

別名でサルがつく植物と言えば、【信濃柿(シナノガキ)】という植物も、猿柿(サルガキ)という異名を持っています。

 

野生のおサルさんは、果実、種子、花、葉、樹皮、といった植物を主な食糧としています。その中でも、サルナシやサルマメ、サルガキなどには、わざわざ「サル」の名前がつくということは、野生のおサルさんがこれらを食する姿が、よく目撃されていたのかもしれませんね。

 

今回は、サルの名×食べ物の植物についてご紹介しましたが、次回は、おサルさんの見た目にまつわる名前を持つ植物について、取り上げていきます。

 

次回のコラムもお楽しみに。

 

二助企画は、日本の伝統芸能猿まわしのプロフェッショナル集団。

猿まわしやニホンザルのことについて、あらゆる領域から情報発信をしてまいります。

ブログは毎月2回、第1・3金曜日に公開予定。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

また次回のブログでお会いしましょう!

 

 

主な参考文献・サイト(順不同)

・尼崎市都市緑化植物園「緑の相談所だより」No.359>猿の名がつく植物>2015121日発行

chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.amaryoku.or.jp/files/file/fl00000109.pdf?1606790811

・岐阜県森林科学研究所>サルナシってどんな植物?

https://www.forest.rd.pref.gifu.lg.jp/rd/rinsan/0409gr.html

・株式会社軽米町産業開発

https://www.karumaisan.jp/specialty/sarunashi

Japan Fruits>サルナシ

chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.japanfruit.jp/Portals/0/images/fruit/endemic/pdf/sarunasi.pdf

・アイヌと自然 デジタル図鑑>サルナシ

・語源辞典 植物編/吉田金彦 東京堂出版

・ヘンな名前の植物-ヘクソカズラは本当にくさいのか-/藤井義晴 化学同人

・図説 花と樹の大辞典/木村陽二郎 柏書房

・和漢古典 植物名精解/木下武司 和泉書院

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